【新型コロナ対策】今話題のダチョウ抗体とは?ダチョウ抗体のしくみとウイルスへの効果を解説

新型コロナ対策

こんにちは。
新型コロナウイルスの感染対策として「ダチョウ抗体」が注目を浴びています。
なぜダチョウ?(怪しい)と思ってしまいますが、これにはちゃんと根拠があるのです。

この記事では、
・ダチョウ抗体とは何か
・なぜダチョウなのか
・抗体による感染予防
・新型コロナウイルスへの効果
・注意点
について解説します!

ダチョウ抗体とは?

ダチョウの卵から抽出した抗体

ダチョウ抗体とは、ダチョウにウイルスなどの一部(抗原)を注射して抗体を作らせ、そのダチョウが産んだ卵から抗体を抽出したものです。

人間のお母さんが胎盤を通じて赤ちゃんに免疫を渡すのと同じで、ダチョウの卵には親鳥の免疫が入っているのですね。

なぜダチョウなの?

ダチョウは驚異的な免疫力と回復力を持っていて、病気で死ぬことがほぼないそうです。このため、さまざまなウイルスや細菌への抗体を作ってもらうにはうってつけです。
また、卵が大きく(鶏卵の約25倍)かつたくさん卵を産むため、早く大量に低コストで抗体がとれるというメリットがあります。

従来、抗体の製造は、動物に抗原を投与して血液や体液から抗体を精製する方法が一般的でした。しかし鳥類の卵から抗体を製造する方法は、その命を犠牲にせずに抗体を得ることができる点で優れています。

汎用性、スピード、コスト、そして倫理面からもダチョウ抗体が選ばれているのですね。

抗体のウイルスへのはたらき

コロナウイルスはこのような構造をしています。

出典:http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/fukushi/eikanken/news/18.html

コロナウイルスはこの「王冠」のようなとげで、人間の細胞表面のレセプターと呼ばれるタンパク質に結合し、細胞に侵入(感染)します(ウイルスについて詳しくははこちら)。

この王冠をバラバラにした「とげ」をダチョウに注射し、
この形のとげを識別して結合する(とげを封じる)「抗体」を作らせます。
とげを封じられたウイルスは細胞に侵入(感染)できなくなります。

ダチョウ抗体はこのようにウイルスの毒性を失わせるため、感染予防効果があるのです。

注意点

ダチョウ抗体はうまく使えば効果的といえますが、注意すべき点もあります。

同じ「ダチョウ抗体」でも効果が異なる(すべてのウイルスや細菌に効くわけではない)

抗体とは侵入してきた異物に対してオーダーメイドで作る「獲得免疫」(その相手にしか効かないが、強力な威力を発揮する)です。
そのため、「特定の」ウイルス・細菌にしか効果がありません。
(自然免疫・獲得免疫についてはこちら

A型インフルエンザのワクチンを打った人と、B型インフルエンザのワクチンを打った人では、同じ「インフルエンザワクチン」でも効果が違いますね。

ダチョウ抗体は、いわばダチョウにワクチンを打って作った抗体なので、どのウイルス・細菌への抗体を持っているかはその製造過程によって全く異なるのです。

新型コロナウイルスへの確実な効果を期待するのであれば、「新型コロナウイルスへのダチョウ抗体」と明記してあるものを買うようにしてください。

ウイルスの感染を「予防」するのみで、かかってしまったものを治療するものではない

「抗体」という名前から、感染したウイルスと闘うようなイメージがありますが、抗体はあくまでも「ウイルスが細胞に侵入するのを防ぐ」だけなので、すでに感染してしまったものを治療するものではありません。
また、ウイルスのとげに結合して、とげが細胞に結合できなくするというメカニズムからも予想できるように、完璧に予防できる(すべてのとげに完全に結合できる)ものではありません。

まとめ

ダチョウ抗体は
・汎用性、スピード、コスト、倫理面で製造方法として優れている
・特定のウイルス・細菌に強力な効果を発揮する
・感染予防に効果的だが、治療には使えない

新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が普及するのにはまだ時間がかかりそうですが、ダチョウ抗体が感染拡大防止に一役買うといいですね!

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