実ジョブからの気づき

学習記録

こんにちは。
3月後半から実ジョブを受注し、2件目を完成させたところです。

実際にお金をいただきながら翻訳をすることで、
学習段階ではぼんやりとしか見えなかった「現実」を直視できました。

気づきと対策をまとめていきます。

お金を稼ぐのは難しい

これに尽きます。

実際に実ジョブをこなしてみて、
「これだけの分量を翻訳して、これだけのお金がいただける」、
つまり「レート・処理速度が収入に直結する」ことを実感しました。

学習段階でのレート×処理速度×稼働率のシミュレーションは、
「とりあえず」レート10円で考えていましたが、

レートがそれより低ければ、当たり前のことですが同じ分量を処理しても収入は減ります。

さらに、処理速度が遅く、
例えば一般に一週間程度で処理すべきワード数の翻訳を完成させるのに二週間かかってしまうとすれば、
一週間で得られるはずの収入を得るのに二週間かかってしまうことになります。

もちろん、継続的に仕事が来なければそこで収入が途絶えますので、
訳質向上と信頼を得ることも必要です。

…全て講座で嫌というほど言われていることを書いているだけになってしまっていますが、
本当に、安定稼働するには「レートアップ、スピードアップ、訳質向上、信頼」
が必要ということを、危機感を持って実感しました。

課題

スピードアップ(特に見直し)

訳出については、CATツールなどを活用して速度が上がってきたのですが、
訳出が終わってからの見直しに相変わらず時間がかかってしまっています。

実ジョブ2件目は今までの最高処理ワード数(といっても一万ワード未満)で、
見直しが「いつまでたっても終わらない…」と感じました。

具体的に、今回見直しにかかった時間は

・訳語統一(EKWords+Tradosフィルタ)3時間
・訳語(文単位)統一、数字チェック(Xbench)1時間
・訳抜けチェック(バイリンガルファイル)9時間
・形式整え(半角全角、段落番号、【】の項目など)1時間
・印刷チェック数回(形式・句読点・およびならびに・請求項のsaid(the)・コンテクスト・仕上げ)各1~2時間

という感じ(ここにワードやJustRight!の校正も入ります)で、見直しに少なくとも2日は必要です。
ちなみに今回は支給メモリを活用したこともあり、訳語統一にも結構時間がかかってしまいました。

訳抜けチェックが特に足を引っ張っている状態なので、いかにここを短縮するかですね。
卒業生の方のブログを参考に、原文に色をつけてから訳出するなど試してみようと思いますが、
いくら訳出時に注意しても、訳抜けチェックを無くすのはリスキーですし。

印刷チェックにも各1時間程度かかってしまうのは、「明細書を読むのが遅い」ことがそもそもの原因なのだと思います。
やはり、知識の強化と、日本語明細書をもっと読むことが必要だとわかりました。

ITスキルの強化

CATツール活用

実ジョブは2件目が終わったところですが、
1件目はすべてPat-Transerで、
2件目は前半Pat-Transer→後半Trados中心にやってみました。

Pat-Transerだとファジーマッチの相違点がどこかわからないので
(結構致命的だと思うのですが…)、
文全体のマッチが増えてくる後半はTradosの方が効率が良いです。

あと、Tradosはやはりバイリンガルファイルやフィルタ機能が使いやすいですね~。
違うツールを使ってみて、改めてTradosの良さに気づきました(笑)

Pat-TranserからTradosへの移行は、メモリと加工済みの原文をPat-TranserからエクスポートしてTradosへ読み込む、という手順でやりました。

しかし、移行に結構手間がかかり、インポートしても文の区切りが微妙に違ってマッチしないという面倒なことになるので、
結局最初からPat-TranserとTradosを並べて作業し、Pat-Transerをエディタ代わりにして完成した文をTradosにコピペしていくのが一番効率がいいのかなあと感じました。

効率の良い組み合わせ・活用について今後も色々試していきます。

バックアップ体制

実際に登録・実ジョブをいただくようになり、
そういえばバックアップPCにPat-TranserもmemoQも入れてない!と気づき、
バックアップ体制を整理しました。

バックアップPCを使ってTradosで作業したことはあるので、まあ大丈夫だろうと放置していたのですが、
久しぶりにバックアップPCを使ってみたところ、

・まずPCのパスワードを忘れていた(汗)
・ネットにつながらない(数か月前にモデムを交換した)
・メール設定もしていない
・作業途中のデータをどこから読み込めばいいかわからない

など、かなり穴があって冷や汗をかきました。

実際にPCが壊れたらかなりパニックになってしまうと思うので、
壊れたときの手順を作成し、見えるところに貼っておきました。
また、外付けHDD1台を2台へ増設しました。

行動が遅く反省していますが、ひとまずPCトラブルが起きても問題なく対処できる体制を整えることができました。

バイオ学習

受注した実ジョブはいずれも「化学」案件でしたが、
バイオがチラチラと顔を出しており、バイオ学習を急がねば、と感じました。

明細書との接続を問題なく行えるように、
田部の生物基礎+Try IT→関連明細書の背景技術をまとめる というやり方で進めています。

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