こんにちは。
あっという間に12月に入ってしまいました。
11月半ばまではIBMレジスト対訳シリーズ、後半は明細書の多読+メモリ構築、12月から公開特許を題材に翻訳練習をしています。

明細書の多読
「明細書の多読」と称して、一日5件(一日の勉強時間は5~6時間)で3~4日を目安に計15~20件程度は読むつもりだったのですが、
理解があいまいな部分の追加資料を読んでまとめたり装置図面を色塗り書き込みなどしていると、読める量が一日あたり平均3件程度になってしまい、
結局一週間で読んだ明細書は11件+対訳を取ったもの3件となりました。
(今回、明細書は半導体の洗浄・成膜・エッチングを中心に選んでいます。)
先輩方のブログを読むと「二時間半で特許5件+追加資料2件」などの記載もあるので、もっと基礎知識を固める+効率よい読み方を身に着ける必要がありますね。
翻訳練習
現在翻訳している明細書(US2020326628A)は、対訳の日本語に結構突っ込みどころがあったので、翻訳練習+チェッカーサンプルとして使えるかなと考えて選びました。
しかし自力で訳してみると、英語の方もなかなか曲者で苦戦しています。
一例を挙げると、
Disclosed methods and systems form different mitigation solutions for multiple different photoresists through point-of-use variable blending of a mitigation solution with deionized water and/or other chemistries to adjust the formulation of the solution just prior to dispense within a process chamber.
(自分の暫定訳)
開示された方法及びシステムは、脱イオン水及び/又はその他の化学物質(chemistries)と緩和溶液とを使用時点で可変混合し、処理チャンバ内で供給する直前に溶液の配合を調整することによって、複数の異なるフォトレジスト用の異なる緩和溶液を調製する。
・mitigation solution
→「パターン倒壊を抑制する作用を持つ(リンス)溶液」を表すが、おそらく造語。「mitigation solution 溶液」「mitigation solution 液 パターン 倒壊|倒れ」「緩和溶液」「抑制溶液」等で検索しまくり、悩みに悩んで結局「緩和溶液」としたのですが、造語であるなら適当な語をあててコメントをつけておけば済むことでした。こういう時間のロスをなくしていかなければ…。
・mitigation solutionsは混合後の溶液を表すのにa mitigation solutionは混合前の溶液(材料)を表している(図で確認済み)
・chemistry
〔学問の分野の〕化学
〔物質の〕化学的性質[構造]
ここでは溶液の材料となるものを表すので、「化学物質」と訳出。
・可変混合
https://www.gomutimes.co.jp/?p=157333などで一応使われている
混合比率を変えることができるという意味
特許の内容自体は、レジストの種類に対応した好ましいリンス液をリンス処理直前に配合するというもので全然難しいものではないのですが、
「適切な日本語はこれだと思うけど、この英語の訳語としてあてていいのか(例えばformを調製としてよいのか、dispenseを供給としてよいのか、mitigateを抑制としてよいのか)」
というところに悩んで時間がかかっています。
これを題材に「短時間で適切な訳語を見つける」及び「ある程度で見切る」感覚を磨きたいと思います。
今後の予定(改)
前回記事で「半導体が終わったらバイオやります」と書いた矢先なのですが、
今後の予定について管理人様とスカイプ相談をさせていただいたところ、
勤務先の特許事務所で扱っている分野の案件にすぐ対応できるようにした方がCVの説得力が増す(事務所での経験をアピールしやすい)、という旨のアドバイスをいただき、
確かにそうだ…!と思いましたので、
バイオは一旦先延ばしにして、職場で扱っている分野・案件を学習していこうと思います。(半導体はその中の一つなので、それ以外も)
引き続き時間を大切にして頑張ります。
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