
明細書を速く正確に読むために
「発明のコア」は発明原理
こんにちは。
極性と界面活性剤の記事について、管理人様より「ここで終わらせずにgoogle patentで特許検索して1ページ目に出てきたものを全部読むといい」とアドバイスをいただきました。
そんなわけで1つずつ読んでいたのですが、時間がかかるわりに明細書の内容がしっかり把握できていないように感じ、読み方のヒントを求めて明細書関係のビデオを数本視聴しました。
その中でも、
0820_特許明細書を発明原理から読み解く
は得るものが大きく、すぐに明細書の読み方に活用できる内容でした。
具体的に言うと、
明細書を読んだときにその発明の「原理」をメモするということです。
発明原理はどんなもの?
発明原理の具体例を身近なもので考えてみます。
アンパン→併合
あんとパンをお皿に乗せただけでは当然特許になりませんが、パンの中にあんを入れる(併合する)ことで特許になります。
2つの公知技術の組み合わせ方として「中に入れ込む」という原理を使っていることになります。
わりばし→高価な長寿命よりも安価な短寿命
たとえば飲食店で、たくさんのお客さんに箸を衛生的に使ってもらうには、長く使える(通常の)箸を使って洗い物に追われるよりも、安価なわりばしを大量に用意し使い捨てていくほうがコスパがいいと考えられます。また、製造コストもかかりません。
プレハブの建物などもこの原理です。
テープ付き封筒→先取り作用
封筒は封をして送るためにあります。「封をする」というあとで必要になる作業のために前もってテープを仕込んでおくという原理です。
このように、発明原理とはその発明固有ではなく他の分野にも適用できるものです。
また、実際の発明では複数の原理を組み合わせているものが多いです。
「思考のテンプレート」「発明者の発想をつかむ」「発明のコア」とさんざんビデオで言われていたものはこういうことだったのか!と腑に落ちました。
発明原理を知るヒント
発明原理は自分の言葉で分類していけばいいとのことでしたが、分類のヒントとして「TRIZの発明原理40」が紹介されていました。
中身を見てみたところ、発明原理の名前を見ただけでは内容がわかりづらいものが多いですが(上記の例はその中の一部です)、自分の引き出しを増やすために、最初はこの中のどれにあてはまるのかを考えながら明細書を読んでいこうと思います。
実際に特許明細書を読みながら発明原理を考えたものもまた記事にしようと思います!
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